「ったくメシの炊き方も知らねぇんだぜ!」と言いながら3階から降りてきた息子1号。
ちゃぶ台をはさんで向かいに座りながら「今さ、寮のヤツから電話がかかってきてメシの炊き方、教えてやったよ」と。
「メシの炊き方もそうだし、あいつら洗濯も何もできないんだぜ」と。
土日は寮の食堂が休みなので自炊なんだよ。
で、困ってた同級生から相談されてたということらしい。
ワタシは「そか」と軽い笑顔で聞いてる土曜日の昼下がり。
昨日は天気もいいし、朝8時台から事務所の奥にある倉庫の大掃除をしたんだよ。
前々からやらねばと思いつつ数年経ってしまったw
棚6本、外の駐車場に出して、床をきれいにして。
そしたら、昼前に ひょっこり息子1号が「ただいま」と現れた。
先週から入寮してて1週間「ヨソのメシ」を食べて帰ってきたわけね。
「なんか昼メシのリクエストあるか?」と聞いたら
「なんでもいい。農業学校はメシ美味いから不自由してない」とw
というわけで、駐車場に出している物のうち金目な物だけウチの中に入れてから
スーパーに惣菜を買いに行って。
フライパンで焼くだけの鶏肉の味噌漬け。
コロッケとイカリングフライ。
「ありふれた昼食」のシーンだよ。
彼らが幼かった頃から家事を手伝わせていた。
時には「同じ歳の子らは今ごろ遊んでるのに」とも思ったが、
それでも「まったくアイツらは…」と、
まるで どっかのオッサンが吐き捨てるように言う息子1号の自信に満ちた表情に
「まぁ間違っていなかったかも」と思った。
午後から手伝ってもらおうと思ってたら、あいつ早々に彼女のところに行きやがった。
というわけで、ワタシの孤独な仕事は日没まで続きましたとさ。