今、花火が揚がってます。
今日は神宮奉納花火大会。
30年ほど前は僕が勤めていた会社でも参加していて、ここまで来てやっていたそうです。
会場は宮川といってウチと反対側の市境にある川で。
2号と3号、それぞれの彼女の家が偶然、その辺で。
2号は昨日から泊まってて。
もう2号は婿入りが半確定しているような空気なので、先方の親に一切を委ねてます。
3号は、彼女の家のお父さんが張り切ってBBQを開催してくれるってんで「お呼ばれ」に行ってます。
3号の彼女は兄貴がいるので婿にとられる心配は無いです。
というわけで花火が揚がってます(2回目)
僕はもう一生分どころか孫の代の分まで花火を見たので
(いつも真下で)
今はもう 全然、興味ないです。
ウチの屋上に上がると少し見えるんですけど、べつにいいです。
興味ないから。
僕が花火師を14年やってた内訳。
最初の一年目は本当に下積み。
その年のシーズンが終わった直後、新入社員では自分だけ別事業部のバラエティショップに転勤になったから
で、その別事業部でも独自に花火仕事を請け負っていたから
(本社が面倒くさい仕事ばかり)
本社の打ち揚げに参加しつつ、
消防本部で怒られ、
本社で怒られ、
お客さんに疑いの目で見られ、
現場が終わって家に帰った後でも火の不始末が無いか気になって、再び深夜に現場に戻ったり、
何とか独自の仕事をこなして3年くらいかね。
ひと通り、何とか全体を見れるようになったのは。
で、残りの10年は、事前の商談、演出、許認可申請。
んで、下準備が実って 打ち揚げ当日は現場監督をやってました。
打ち上げ中の自分の仕事はメンバーに点火の指示を出すこと。
点火しようとするメンバーの安全確保ができているか確認。
花火が、ちゃんと打ちあがっているか確認。
(たまに不発があるので大会終了時の捜索のため落下予想地点を覚えておく。後日になって子供とか拾ったら危ないでしょ。)
火の粉が地面に降ってきていないか確認。
(気になったら大会終了後、点検。)
次の演目の点火指示を出す為の状況確認。
そんなところでしょうか。
5年にひとり、昨日まで元気だった人と永遠に会えなくなっちゃう職場でしたけど
(社内敷地に鎮魂の祠(ほこら)があって毎年慰霊祭もやる)
大変ラッキーなことに自分のスタッフからはひとりも死人どころかケガ人も出していないことが僕の花火師としての勲章です。
僕自身は導火線の不具合で左耳の聴力を失っちゃったけど
それでも、逆に言えば
自分が花火師を始めて早いうちにカタワになったからこそスタッフに対して万全の構えで気を遣えたかも。
僕が好んでよく使う言葉。
まさに「万事塞翁が馬」の喩へかと思うでござる。