「バターのようなマーガリン」が売れているそうですね。
僕がまだ小学校の低学年だった頃かな
はじめてトーストにマーガリンを塗って、その便利さに驚いたものです。
それまで使っていた黄色い紙箱入りのバターと比べて、いちいち切らずに使えてサッと溶けて。
当時は「動物性脂肪のバターと違ってマーガリンは植物性脂肪なので健康的」ということだったのですけど
いつの間にか世の中の評判は逆転しちゃいましたね。
欧米ではご存知、「食べるプラッチック」なんて言われてて
「マーガリンの主要成分のトランス脂肪酸があかん」ということで禁止されているそうですけど
身の周りに「マーガリンの食いすぎで亡くなった人」とかいるんでしょうか?
バターの流通量が多くて価格も安い欧米なら禁止もできるんでしょうけど
日本では、なかなか難しいんでしょうかね。
トランス脂肪酸の事がささやかれはじめて、もう ずいぶんと時間が経っていますけど
スーパーには相変わらずたくさんのマーガリンが並んでいますね。
子供の頃は「植物油が良い」が常識。
その後は「植物油でもリノール酸が多いベニバナ油などが良い」になって。
で、大人になって「高いけどエコナという画期的な油がある」ということになって。
食用油をとりまく事情はグルグルと変わります。
このような節操ない変遷に付き合っていると
油の舞台裏で「国際規模の大人の事情」がいろいろあることが推測されます。