テレビって本当につまんないですね。
CMは時々面白いのがありますけど。
ってかテレビって、その収益構造上 CMが本編なのに気がついていますか?
さて、僕は<自主規制>ばっかりの番組を見たくないので
たまに魔が差してTVつけた時なんかは
そういうのが出てこない地元CATVが制作している番組を見たりするんですけど
昨日の内容は、ちょっと書き遺しておきたかったもんで。
地元CATV局iTVの探歩々隊(さんぽぽたい)というダサい名前の番組は伊勢周辺のいろんな場所をレポートしてまわるんですけど
だからこそか「そんなん知っとるわ」じゃネタにならないので
「意外に地元人が知らない事」をほじくってくれる微妙な痛快さが好きです。
で、昨日みたのは。
こっちの山林を林業関係者のおっさんとTV局のおねいさんがガイドしてる内容なんですけどね。
要約すると
伊勢志摩地方の山や川や海はとても豊かに見えるけど実は荒れている。
なぜなら
木を切らなくなってしまったから。
木には降った雨を保水し、根から吸い上げた水を大気中に蒸散する働きがある。
山の木を切って利用していた時代に山の保水能力は適度に保たれて、
山の養分に富んだ水は
岩からしみ出し、
沢になって、
河川に流れ出し、
やがて近海に注いで豊かな生態系が維持されていた。
だが、現代では木材は輸入に頼り
燃料は他のもっと使い易いものにシフトし、山の木は利用しなくなったので
山は必要以上に保水能力が高まって
沢は涸れて、近海のエビやアワビが減った。
ということでした。
いや、海産物が減ったのは他にも理由があるでしょうけど。
でも、素人目には豊かに見える伊勢志摩の自然も
治山のプロから見ると「荒れている」のだそうです。
まぁ、その辺が盛んになったら「誰が最も利益を得るのか?」と勘ぐる心根の卑しい僕ですけど
それでも田舎に暮らす人間として、山と人の関係は常に考えていないといけないと思いました。
リポーターのおねいさんが
「環境保護の観点で木は切っちゃいけないものだと思っていました」と。
大いに同意できるフレーズが印象に残ってます。
それと、スポンサーや大人の事情ばかり鑑みて
醜く変形してしまった多くのテレビ屋に
こういうまともな番組を見せてやりたいものです。