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せんぐう館

  • 2012年8月15日
  • 歴史
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今年の4月頃に神宮の外宮(げくう)に「せんぐう館 」なるものができまして。

あぁ、神宮ってのはウチから見える内宮(ないくう)と5キロくらい離れた外宮があるのね。

最初に内宮でアマテラスを祀ってたんだけど
アマテラスがヒマでヒマで仕方がないから丹波にいた食事とかの神さんトヨウケを呼んだのよ。

アマテラスと同じく、おねいさん。
外宮って、そのトヨウケの家みたいなもんね。
というストーリー。

ま、昔は「三重県民 憩いの場」ヂャスコも無かったし。

この2012年でもアマテラスさんのヒマっぷりは容易に想像できるわ。

そういうワケでして。

ま、「せんぐう館」に話を戻して
ウチは「すぐに飛びつかない」のが家訓でありますので「ほとぼり」が冷めるまで待って、ようやく行ってきました。

入場料300円。うん。お手ごろ。

ウチから自転車で15分なので交通費はかからないから、すっげーお得感がありました。

もともと神宮の博物館は神宮徴古館(じんぐうちょうこかん)ってのが明治時代からあるんですけど
徴古館はたくさんの収蔵品を歴史ある建物で鑑賞できるような感じで
まぁ「どうぞ勝手にご覧ください」スタイルなのに対して
新しい「せんぐう館」は展示物は300円なみで少ないけど説明が念入り。

工芸品が好きな人にはオススメです。
先月行った徳川美術館と全く違った意味で。

と云うのは、ここに「古い物」はありません。
前にも説明したけど20年に1回の遷宮(神宮社殿が左右で入れ替わる。使ってる祭祀用具も何から何まで新品に替える)で「物」としては新品に替わるわけです。

ここの展示物で大事なのは「物」じゃなくって、伝承され続けている「技術」なんです。
そして、それらは「延喜式」など規格として、まだ西暦年代が3桁の頃から仕様が残っているわけです。

ISOもJISもビックリってなもんだ。
まー、そんなのに感銘を受けながら。

あと、僕は図々しいから職員さんを捕まえて質問したんですけど
それが許される空気が漂っていると言いますか。

職員さんがフレンドリーなところが斬新です。

普通、博物館ってVIPでもない限り、そういうの無いわな。

んで
メインの展示物に
一般人は目にする事ができない外宮本殿のリアルスケールモデルがあって
その巨大さもさることながら、木造建築としての構造の確かさ、金属加工などに代表される技の細かさを間近で確認できました。

そして、それらを2000年守ってきた制度の先見性。

「造る、創る」だけじゃなくって「守る仕組み」これだって大事。これも日本に揃っていた。

ここ数日、隣の半島丸ごと正気を疑う敵性民族は
首領が先行して数々の蛮行を行い、今までに輪をかけて不愉快な思いをしていました。

でも、ここで「われら日本人が大切に遺してきた技術」を鑑賞していたら
なんだか大いなる先人たちに「アホは構うな」と励まされたような。

それと、未来に向けて。

日本の経営者と技術者らの首根っこをつかんで
ココに連れて来たいです。

いま一度、われら祖先が執念を燃やした「ものづくり」に触れて
DNAに受け継がれている魂を呼び覚ましていただきたい。

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