僕は まだ小学生のなかば、年齢1桁台だった頃
東京の練馬に住んでいまして。
こうやって暮れが迫ってくると
滅多に家にいない父ちゃんが御徒町のアメ横に連れて行ってくれまして。
「僕だけ」の時もあれば「家族で」の時もありました。
んで、マグロとかを買ってきて
その日の晩は家で寿司を握ってくれるわけです。
いや、ウチの父ちゃんは丸の内のオフィス街で仕事してるカタギ。
寿司屋でも飲食業でもありません。
それが、不ぞろいな寿司を次々に握ってくれるわけです。
僕や妹は(弟は小さすぎたせいか記憶に無い)
「マグロばっかりじゃん。エビ無いの?イクラ無いの?」と文句タレてましたけど
それでも幼いながら、何か間違ったことを言ってる自覚はありました。
ま、そんな感じです。
当然、僕は当たり前のように物心ついた頃は既に包丁持ってて。
僕はガスコンロはおろか電子レンジ(ウチは、めちゃめちゃ導入が早かった)とオーブンを使い分けたり
今から思い返しても
けっこう独自でいろいろノウハウ持ってる小学生だったような。
ま、そんなわけで
僕の世代を越えて
ウチの子らも料理大好き。
どいつも勉強できないくせに 鍋を振らせると見事な手さばきです。