三重県ってのは静岡と一緒で、やたら長いので
その文化とか風俗について言及するのに県単位より藩単位の方が適切な場合が多いです。
で、藩で言うと
僕は伊勢に住んでいるけど志摩と紀州のハーフなんですね。
で、紀州の名物もいろいろありますけど
「目はり」っていう寿司がありまして。
寿司と言うより
からし菜(高菜)で巻いた「おむすび」って感じです。
高菜といえば九州ですけど、あれは乳酸発酵させているじゃないですか。
こっちのは発酵させず、葉っぱが本来持ってるツーンとした辛味を楽しみます。
あと、刻まないで葉っぱ丸ごと1枚が基本です。
んで
ウチでは酢飯じゃなくって普通のご飯だし、一層「おむすび」って感じです。
なんで「目はり」って名前かって言うと昔の人らが弁当で巨大なのを作って携帯していたらしいんですね。
ソフトボールくらいの。
で、食べる時に大きく口を開くと目も開くでしょ。
で「めはり」だそうです。
で、その「からし菜」を買ってきまして。
農産物直売所で。葉っぱ10枚くらいで100円。
まず、お湯を1.5から2リッター程度沸かしておきます。
で、葉っぱは大きいので
大きいボウルに入れて、塩を適当にガバッと。
で、葉っぱを破らないように気をつけながらゴリゴリ揉みます。
ボウルの内壁を上手に使うつもりでやるといいです。
で、全部が浸る程度に熱湯をかけて。
芯とか湯から出てくるので、しゃもじ等でぐいぐい押してやります。
芯にも半分程度熱が通ったかなと思ったら湯をきります。
(あとで自然に余熱を冷ますので、火を通しすぎないほうがよい)
で、普通だとこのまま冷ますんだけど
僕はここでサッと水洗いして塩を流します。
塩を抜きすぎるとまずいので本当にサッとね。
で、タッパーとか密封できる容器に入れて自然に冷まします。
辛味は揮発成分なので、ここは重要です。
で、冷蔵庫に入れます。
ほれ
こんな感じでウチのも現代風の普通サイズ。
おいなりさん程度です。
ササッと玄米を巻いて
お昼に袋ラーメンと交互に食べます。
なので、オリジナルの製法と違って途中の過程で塩を洗い流すワケです。
簡易版の食べ方として
茶碗に盛ったご飯に葉っぱをかぶせて、箸で包むようにして食べるやり方もあります。
これさ、まだ息子らに伝授していないので教えなければと思うんですけど
子供らってこういうの食べないんだよね~。
この「めはり」は家庭用。
それと、ご馳走として「さいら寿司」がありまして。
「さいら」とはサンマなんですけど
北のサンマと違って脂が乗ってないサンマを丸ごと1本寿司にするんですね。
ま、話すと長いから またにします。