地元の志摩では
「妊婦にアワビを食べさせると目のきれいな子が産まれる」という言い伝えがありまして。
なので、唐突にそういうものをもらったりする陰には
そういう言い伝えは、どの辺のエリアまでカヴァーしているかわかりませんけど
単なる贈答と違って
いろいろと「思いやり」が込められているのかなと思う次第でございまする。
贈答で思い出したのですけど
「のし」とか「のし紙」ってあるじゃないですか。
あれの右上のマーク。
あれな、元々はアワビなんですよ。
「のしアワビ」って言って、アワビの身をクルクル回しながら削るのね。
外周から薄く細く。
で、それをぶら下げて干したのが「のしあわび」
その昔、倭姫命(やまとひめのみこと)っていう今で言う内親王が
ウチの近所に神宮を建てるよう決めたのですけど
その偉いおねいさんが隣の鳥羽(当時の行政区だと志摩国)に行って
海で仕事をしていた海女さんにアワビをもらって食べたら感激して
で、それ以来 神宮への奉納品リストに加わったそうですよ。
詳しくは、そこの町内会のサイトをご覧ください
上で書いたのの写真とかあります。
ってな感じです。
ま、今では印刷で。
もう若い人なんか「これは何?」なんでしょうね。
ウチも子供らが年齢的には大人になってきたので
そういう伝承を、どんどん教えて、未来につなげなければと思います。