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花が咲く地面

花火

昨日は神宮奉納花火大会で。

ドンドン、パカパカ花火が打ち上がっている音を聞きながら
夕方からホルモン屋さんで、新潟から工事に来ている人らと会う約束だったので
ホルモン屋の店先(屋外)テーブルで
七輪の上の燃え上がる炎をつついてビールを飲みつつ
「網さんは花火、観に行かないんですか?」の問いに
「いやぁ興味無いっすねー」と野暮なこたえ。

今、振り返っても
よくも14年も辛抱できたなって思います。

本当に、本当に過酷な仕事でした。

花火っていうと夜のイメージだけど

事前準備:

  • 予算に合わせて内容を決める
  • 下見、測量
  • 各法令に基づいた許可申請をする(火薬類取締法、現場によっては河川法、道路使用許可、航空法)
  • 許可申請先の人らと現場で確認作業
  • 人員、筒等の資材手配
  • 特別仕様の花火や資材は仕様書を作って工場に手配

昼の仕事:

  • 積み込み
  • 設営

夜の仕事:

  • 火を点けるw
  • 後片付け
  • 会社に戻って使用後の機材や燃え殻を荷下ろし

みたいな感じなんですけど「昼の仕事」が、まぁ地獄の方がラクなんじゃないかと思うくらいキツいのね。

炎天下で土方仕事ですよ。

トンチントンチン、大きなハンマーで鉄の杭を地面に打って。

で、筒を縛って玉を仕込んで、防炎処理をして。

予定外で他の花火から引火しちゃったら困るでしょ。

夏によくある夕立なんか来たら、大変さ200%アップ。

花火を仕込むのに濡れさせられないからさ
運動会でよく先生らや来賓の席に使ってる大きなテントあるでしょ。

あれを組み立てて、その下で仕込みをやって、防水処理も追加作業になって
そのテントを、順々に移動しながら仕込むんだ。

あと、仕掛け花火用は鉄パイプと番線で櫓を組んだり。

炎天下でしばらく外に置いてた鉄パイプなんて灼熱の鉄パイプに変容してて素手で持てない。

安倍川餠で有名な安倍川の現場なんて、あまりの暑さで一時的に頭がおかしくなって作業中に川に飛び込んだやつもいたし。

まー、そんなこんなで作業も遅れりゃ「昼ごはん抜き」だって珍しくないし

そういう日は大抵晩ご飯だって抜き。

まぁ、そんな感じで「実は、昼間は酷い事になってます」って言いたかったのですけど
こうして今でも全国の現場で後輩らががんばってるわけですね。
ご愁傷様です。

「夜の華に埋もれた仕事」の供養の為にw

ちょっとは昼間のことも想像してやって下さいませ。

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