こちらには、至るところにコイン精米っていう小屋がありまして。
スーパーの駐車場の隅、ガソリンスタンド、農協の敷地、街道沿いの空き地などなど。
米は、収穫した状態では籾米。固い外皮がついていて。
大抵それは、収穫直後に脱穀といって固い外皮を除去します。
すると柔らかい内皮に包まれた状態で。
こいつを玄米っていいます。
田舎の個人間で流通しているのは、ほとんどこの玄米の状態です。
というのは、その米を覆っている内皮が食品ラップの役割をして
米の劣化を抑えているからです。
で、この玄米から白米にする工程をコイン精米で。
いわゆる、米つぶを覆っている内皮を取り去るわけです。
で、どこのコイン精米も新米の収穫時期から大変な賑わいです。
田舎は車社会なので、コイン精米に到着して先客がいた場合は車の中で米袋と仲よく待ってます。
30キロ(よくある厚い紙でできた米袋1個ぶん)で300円。
両替機能は無いので
順番を待ってる間に百円玉が3つ小銭入れに入ってるか確認したり。
で、自分の番が来ると車を精米機の近くに移動して「次は自分アピール」します。
これで無言のコミュニケーションが成り立つというわけです。
田舎では
たとえ自分の家から離れたコイン精米に行こうが
自分の前後の人の知り合いに
ほぼ100%自分の懇意な人がいるはずなので
誰が見てなくてもマナーを守って
きれいにコイン精米を使います。