伊勢の街路樹
現在、神宮外宮と内宮を結ぶ道は3本あるんですけど
そのうち最も伊勢チックな、ズラッと石灯籠が5.5キロにわたって並ぶ御幸道路は明治43年開通。
天皇陛下の伊勢神宮参詣(行幸・御幸)時の参拝経路として利用されるのが名前の由来です。
で、沿道には昭和天皇との会話にうっかり熱が入って「あんた!」と呼び掛けちゃった真珠王 御木本幸吉さんが寄贈した桜やらヤマモモが今では立派な古木に育ってます。
わりと古風で個性的
まぁ、そういう道なもんですから
一般の道路の仕様とは、ちょっと違っていて
ほぼ全線にわたって歩道と車道の段差はコンクリじゃなくって石だし、歩道はレンガ敷きです。
植物側にウエイトあるのが素敵
で、植わってる街路樹ですけど
木ですから当然、生長を続けてるわけですね。
根が育つと、歩道に敷いてあるレンガがモッコリしてきて
そのうち歩行に支障の心配が出てくるので
木にダメージを与えず直してやる必要があります。
言い換えると
植物とヒトとの妥協点を探しているわけですね。
でも、5.5キロの道程ですから
ヤル気満々の根っこもおりまして。
また、そういう木は既に古木かつ大木になっておりまして
どうしても歩道のレンガが変な状態のままになってる部分もございます。
どっちかというと植物寄りの妥協点なわけです。
僕は、そういうのが好きです。
変化があって趣を感じます。
追記:
書いた後に、間違いが無いか少し調べてたらWikipediaに驚愕の記述が・・・
「1920年(大正9年)4月の道路法制定に伴い、御幸道路は国道1号となる」
だってwww
すっげーー