奉納あわびの産地へ
このクソ忙しいってのに付き合いで鳥羽の奥地、国崎(くざき)っていう場所で1泊してきました。
月曜は確定申告の締め切りだったので帳簿やらパソコンやら一式持参でw
普段、年に何回かよそに泊まりに行く時は
よい時代になったもので
大抵ネット環境が使えるのですが、ここはダメだったです。
正確に言うと、なぜか夜中にほんの少し無線で繋げたんですけど、すぐに切断されてしまいました。
さて、この国崎という村に隣接した鎧崎(よろいざき)という
かっちょええ名前の小さな岬がありまして。
ヤマトヒメさん(実在の人物)行幸
そこに
で、神宮の場所を定めたら(皇祖アマテラスを祀ったら)その後は都に帰らず、こっちでイロイロ過ごしたそうなんですけど、その時に船で志摩とか鳥羽の海岸線沿いを巡ってたらしいんですね。
なんか、すっげー活力ある女性ですね。
めちゃめちゃ好印象あります。
で、この鎧崎らへんで海女(あま)さんらが潜ってアワビを採ってて。
で、この辺の磯に上陸して岩に座って海女さんの仕事っぷりを眺めてたそうです。
倭姫さん、きっと自分も潜りたかったんだろうなw
で、海女さんに「その貝は何と申す?」って聞いたら
姫様はアワビもらった
「これはアワビといって大変おいしい貝でござる。ほれ、食べてたもれ」とか(時代考証めちゃめちゃ)言われて食べたら感激したそうで。
この時代、醤油は無かったから海水でゆすいで食べたのかね?
で、「これから毎年、神宮に納めておくれ」とか頼んだそうで。
のしアワビの由来
すると海女さんが
「それはいいけど、ナマだと腐るから干したのがよいでござる」とかアドヴァイスして
で、この辺は物語に無いけど
そのまま干すと固いからさ。
中華食材じゃないんだから。
で、アワビをリンゴの皮をむくようにクルクル回しながら薄くヒモ状にそいで、それを干すのね。
というわけで、大和朝廷直営のアワビ加工場なわけです。
で、およそ2000年 神宮に納品されてるんですね。
こっちには神宮直営の工作所とか、田んぼとか、畑とか、塩田とかあるんですけど、こうして紹介したようにアワビも直営施設で加工しているわけです。
てか、木工品、米、野菜、塩ときて アワビだけ なんか別格な感じしません?
どんだけ好きやねん。
あわびって言えば、昔は なんて言うかなナマ神話ってか
「海のものはナマに限る」みたいな脅迫概念を親から埋め込まれてたんですけど
だんだん食べ物とか世の中のものについて
自分自身の考えが確立してくると
「干したののほうが全然うめ~」って思うんですが
悲しいかな、そう思えるようになってくる頃には
食べたものが歯に挟まるお年頃に・・・(泣