昨日の未明から、雨がしとしと降り続けています。
さて、昨日の養殖ネタに続いてもう少しだけ。
僕が大好きなオジの話
僕のおじは81歳。
漢字で名前を書くと僕と1文字しか違いません。
野良ネコから人気もの
志摩の内海に「いかだ」を浮かべて養殖場をやってるんですけど
陸上の作業小屋にはネコが数匹エサをねだりに来ます。
カモメからも人気もの
海上では、写真のように
大きなカモメが(翅を伸ばすと結構デカい)海面に着水したと思ったら
おじの小船めがけて泳いできます。
こいつもエサねだり。
アラレが大好物だそうです。
もう10年くらい前の話ですが
おじと僕はいつもより遅い時間に作業を終えた夏の夕ぐれ。
なんで警戒心が強い黒鯛まで
「養殖いかだ」につながる桟橋で、
おじが「そろそろタイが来るぞ」と。
僕は魚網とか運びながら適当に聞き流してたんですけど
おじが言ったとおり桟橋の下に大きな黒鯛が姿を現して
おじがせんべいを割って落とすのを食べはじめて
僕は腰を抜かさんばかり驚いた事がありました。
釣りをする人には常識なんですけど
黒鯛は魚の中でも特に警戒心が強いのです。
それを餌付けしちゃうんだから、大変驚いたというワケです。
黒鯛が来なくなった
翌年の同じ時期にタイの事を聞いたら
いつしか来なくなったとのこと。
そんなフレンドリーな鯛だから釣られちゃったか
それとも、結構大きかったから天寿を全うしたか
知る由はありませんけど
おとぎ話みたいなシーンを実際に見ることができて
僕の心に何か残してくれました。