父ちゃんから電話があって
「頼みがあるから、今からそちらへ行く」とな。
しばらくすると尺八を片手に事務所にやってきました。
虚無僧が吹いてるアレです。
どういうわけかウチの父ちゃんは
僕が物心ついた頃は既に尺八の心得がありまして
なぜか雅号まで持ってるのw
その頃30歳くらいだよ。じじくさくね?みたいな。
というわけで、僕が幼かった日
父ちゃんが会社に行ってる間に何度か尺八で遊んだことがあります。
僕にとっては懐かしいオモチャと
40数年ぶりのご対面というわけです。
「これ、修理に出して戻ってきたら抜けなくてさ…」って言うもんですから。
上下2分割になってるんですが
結合部分が釣り竿で言うところ印籠継ぎになってて
凸凹が仲良すぎてw
最初は、雑巾を絞るみたいに力任せに引っ張ってみたんですけどびくともしない。
というわけでプランB。
結合部のスキマに頑丈なナイフの刃を入れて少しずつ「こじる」方法を採りました。
普通のナイフではナイフの方がダメになるから
電工ナイフを使って、尺八に傷をつけないようにウエットティッシュを噛ませて
慎重に時間をかけて接合部のスキマを拡げます。
というわけで10分くらいかね
見事に尺八は分離。
父ちゃんは喜んで帰っていきました。
僕本人はすっかり忘れてたんですけど
若い頃は店頭でおもちゃやエアガンの修理をしながら店番をしてたので
あれって、毎回パターン違うし
お客さんの持ち物だから失敗できないわけですよ。
まぁ昔とった杵柄といいますか
役に立ってよかったデス。
だけどさ、僕みたいにナウでイケてる弦楽器ならともかく
どういうきっかけで尺八なんか若い頃から始めたのか謎ですわ。
生きてる間に聞いておかねば。