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久しぶりに花火ネタいきましょうか。

花火が延期にならず中止になる理由

先週末は市内で花火大会の予定だったんだけど
台風で9月に延期されましてね。

さぞかし多くの人、特にティーンエイジャーにはダメージが大きかったんでしょうね。

「え!?何で翌週じゃないの?」って、
この時期の全週末、花火屋は予定が詰まってますから
翌週に順延とか無理ですわ。

ナイヤガラ花火について

今回はナイヤガラという花火について説明します。

ナイヤガラ、ナイアガラ。
ダイヤモンド、ダイアモンド。

ナイヤガラってアメリカとカナダの国境にある大きな滝だそうですけど
1本のロープに沿って線状に仕込んだ吹き出し花火。
それを上空から地面に向けて火花を垂らす。

その滝を思わせることからナイヤガラって命名されたんでしょうね。

まぁ現役時代は何となくそれに従ってましたけど
圧倒的に売れるのは長さ10Mのやつなので
今、考えてみると「どこがナイヤガラやねん」って感じですけど。

まぁ、言葉で説明するのも大変ですし
早起きしたので
図を描いてみました。

絵で見るナイヤガラのひみつ

ナイヤガラ花火
Aの速火線ってやつが
たぶん皆様、思い浮かべる導火線みたいなものですけど
文字のとおり火を点けると「スボボボボッ!」って大きな火花をあげて
物凄いスピードで音を立てて燃え進みます。

で、図だと右から左に燃え進むとして
Cがナイヤガラ花火の本体です。

僕らランスって言ってましたけど
よく手持ち花火やりますでしょ。いや、やりましたでしょ?

あれの親分みたいなやつです。
先ほど説明したAの火種が一瞬でBに燃え移ります。
Bには黒色火薬が塗ってあります。
Aの火が一瞬触れるだけで点火します。
チョロッと青色に見えるのは固定用のハリガネね。

DとEは先に説明した花火部分を物理的に吊る為のものです。
そういやDはハリガネ版もありました。

製造直販w

僕は花火会社の別事業部ということで
普段はお店をやってたんですけど
昔、まだお店がノンビリしてた頃は
夏前になると
店の裏で図Eのロープを張って
で、A~Dができあがっている半完成品を本社から持ってきて
図EのロープにDを結んで
全部できたら段ボールの切れ端に巻き取って仕上げる工程をやってて。
スタッフみんな当番で交代でね。

今から思い返すと
冷房の効いた店内でファンシー雑貨を売りたいからバイトに応募してきた子ら
さぞかし失望したことでしょうw

というわけで文字どおり製造販売していましたけど
もう20年以上前の話だから時効ってことで書いちゃうと
ハッキリ言ってそれって違反だわ。

法令で許可された所定の場所で作らんとね。

ナイヤガラの品揃え

種類は5M、10M、15M、20M、30Mまでウチの店で作ってましたわ。
30M以上になると重くて何かと不都合なもんですから。

まぁ、そんだけの規模ですと店頭販売じゃなくって人間付き
いわゆる、僕ら正規の資格を持った人が現場に行ってましたから
30Mと20Mを現場でつないで「はい50M一丁アガリ」みたいな。

速火線を連結する作業は僕ら花火師でないとできないのです。

空中ナイヤガラとは?

そうそう、空中ナイヤガラってやつは全く原理が違います。

銀カムロという玉を線状に一斉に打ち上げます。
銀カムロって上空で開いたら銀色の光が地面に向けてサーって垂れてくるやつね。

僕が現役の頃
スターマインで小さな玉からだんだん盛り上げて
最後は空中ナイヤガラで〆るのが黄金パターンでしたけど今はどうなんでしょうね。

さて、それでは朝食とって巡回したらボチボチ働きます。
昨今、台風の変態コースにめげず
皆様、よい日をお過ごし下さいませ。

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