子供の頃、母ちゃんに「岡本太郎って気持ち悪い」と聞かされてたので、
そういうもんだと思ってましたけど、
大人になって美しいモノへの目が肥えてくると、
岡本太郎さんの作品、大好きです。
柔らかくてふくよかな曲線。
作者が誰かを聞く前に作風でわかっちゃう強烈な主張。
去年の今頃、宝塚に観劇ついでに大阪の千里にある万博の跡地に連れて行ってもらったんですけど、岡本さんの代表作「太陽の塔」には圧倒されました。
写真じゃ伝わらない部分が多々ございますので、ああいうのがお好きな方は現物もご覧になるのを奨めます。
で、ですね。
伊勢にも岡本さんの作品があるのですよ。
公共交通機関で来られる人は目にする機会が無いんですけど
鳥羽との国境に伊勢らしからぬ未来的なコンベンションホールとか赤福サッカースタジアムが隠されているように存在してましてね。
そこの地帯の中心に「金さん銀さん」ってのが建っております。
いや、「金さん銀さん」って、こちら原住民が勝手にそう呼んでる俗称でして
岡本さんは、この作品に「であい」というタイトルを付けたんですけど
たぶんほとんどの現地人は知らないと思います。
大きなコンベンションホールや
紀伊半島でも最大級のサッカースタジアムに隣接してますので
催し物があるときは沢山の人が来るんですけど
「じゃ、金さん銀さんの所で待ち合わせね」って
渋谷のハチ公やモアイみたいな使われ方をしています。