僕が小学生の頃
東京に住んでいた頃の記憶ですけど
こうやって暮が迫ってきたある日
家族でお出掛けをするのが恒例行事でした。
大人になってわかったけど
あれが「ボーナス出た後」ってやつですね。
高度経済成長期。
お昼ごはんを家で食べたら
家族で電車に乗って池袋まで出て
昼間は当時最新の商売だった大型紳士服専門店に行って
それから百貨店に行って。
親は買い物に夢中で退屈だから
妹とエスカレーターを逆走して遊んでると
知らないオッサンに怒られたり。
夕方は百貨店の最上階のレストランで夢のような食事をして。
ソーダフロートなんて緑色の甘い炭酸水に
丸いアイスクリームと赤いサクランボが乗ってるんだな~。
僕は何だか舞い上がっちゃってて
蝶ネクタイのウエイターさんに
「ちょっとキミ、キミ!」と呼び掛けて
血相を変えた親に殴られたり。
寒空の下、家族そろって白い息を吐きつつ
練馬駅から社宅まで歩いて帰ったものでした。
そこから40年。
時代も場所も変わりました。
今、僕が住んでる街に百貨店はありません。
もう1ランク都会な隣の松阪に行くと
ほれ
少し引いて見てみよう
これがコチラの百貨店~♪
米も野菜のタネも練炭もセメントも売ってまっせ~。