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冬の初物(みかんと貝柱)

ぼんじうる♪

みかんの箱買い

というわけで先週は今年初
ミカンの箱買いしたよ~

みかん大好き!

これで、あとは寿命さえ長ければねぇ。
油断してると、すぐにカビだらけになっちゃうから
買った以上は毎日数十個食べてるよ。それって単に食べる口実かもだけど~

真珠貝の貝柱

魚屋さんの店先には”初物志摩産真珠貝柱”のボード。

養殖法を開発したおかげで
かつて世界中の真珠の独占産地だったこちらでは真珠の副産物として12月になると貝柱を食べるのが風物詩だったのです。

”かつて”と書いたのは…

隆盛を極めた真珠養殖ですが、四国へ、伊豆へ、支那へ、
他の地方にも養殖法を教えたところ当たり前と言えば当たり前ですが
主産地の株は奪われるわ、生産過剰で真珠の価値は暴落するわ

そして、今 こちらで真珠養殖産業は”虫の息”というわけです。

だけど一般住民が冬になると真珠貝の貝柱を食べる習慣は今なおしぶとく残っていまして。

真珠貝の貝柱は
ナマでよし、
煮てヨシ、
焼いてヨシ、
揚げてヨシ、
干してヨシ
と素材としては最強スペックでしたからねぇ。

だけど今のこちらで真珠貝はほとんど養殖していない。

スーパーに並んでいる真珠貝の貝柱は四国からの輸入ものです。

末端販売価格でキロ8000円を切るくらい。

僕が中学生だった頃はキロ1200円ぐらいだったように記憶しています。

歴史に”もしも”は無いけれど

先に書いたよう
こちらで御木本幸吉郎さん(鳥羽の人)が開発した真珠養殖ですが
他の産地にも養殖法を伝授して本場のこちらは寂れてしまった。

もしも真珠の養殖法を厳格に隠していたら?

その辺を考えるにあたって僕にはまだ真珠養殖の歴史や市場の勉強が足りないので言及する資格は無いと思います。

だけど直感的に考えるに、情報を隠したところで
若干の延命は可能だったかもだけど
それでも、隠し通すのは難しいんじゃないかな。

あと、養殖法を公式に教えなくても秘密を知っている大勢のうちの誰かがコッソリ教えちゃうと思う。

類似例のルイージ

そして、こちらの真珠産業がたどった図式は福井県の鯖江市が独自技術で特産品だったメガネも似たような感じで技術を気前よくホイホイと外国に教えてた結果、そこに市場を喰われて没落したそうだし…

今はイチゴやらシャインマスカットが「あちゃーーーーっ」って感じですよね。

とか考えながら貝柱の刺身に酢みそをつけて
熱燗で流し込んでいます。

食文化は、まだ残っている。

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